2023/01/09

住宅のリースバックとは、自宅を売却して一括の資金を得て、売却後は毎月の賃料を支払うことで、住んでいた
住宅に引き続き住むというものです。
想定されるリースバックの利用例
・高齢者施設への住み替えに利用した例
自身や妻が高齢となり、現在住んでいる自宅での生活に不安を感じてきたことから、高齢者施設
への転居を決意しました。入居を希望する施設も決まったが現在は満室とのことで入居予約を行
い、入居可能となり次第直ぐに入居することとなった。月々の費用は年金収入での支払いを想定し
ていたのですが、入居時にも一時金を支払う必要があるとのことで、まとまった資金を準備する必
要が発生しました。
この様な場合、自宅の売却や不動産担保ローン、リバースモーゲージ等と比較検討したのですが、
入居可能となるまで生活環境を変えたくなかったことや、施設入居後に居住していない自宅の管理
や処分を行うことに負担を感じたこと、また入居準備の時点で現金を持っておきたかったことか
ら、家族と相談の上自宅の処分と資金調達を同時に行えるリースバックを選択しました。また、入
居可能となり次第施設に転居できるよう、2年間の定期借地契約としつつ賃借人から中途解約でき
る旨の条項の入った賃貸借契約を交わすようにしました。
・実家の建替え資金の捻出に利用した例
高齢の両親と同居することとなり、両親が居住している実家を建替えて2世帯住宅にすることを
決意しました。完成後は現在住んでいる自宅が不要となり為、自宅を活用して建築資金を捻出する
こととしました。
自宅を売却したうえで完成まで別の賃貸住宅に住むことや自宅の売却を前提とした借入など様々な
手法を検討したが、完成して転居するまで今と同じ環境での生活を続けられることや、自宅を担保
とした借入に比べリースバックの利用の方が、賃料を差し引いても、多くの資金を捻出できること
にメリットを感じた為、最終的にリースバックを選択しました。自宅の売却代金を建築資金に充当
しつつ、建て替えまでの1年を期間とする賃貸借契約(定期借家契約)を結び、完成まで自宅で自
身の家族や両親と生活するようにしました。
このように、リースバックを選択すれば一定の効果は期待できますが、トラブルの事例も確認されています。お考えの場合はご連絡頂ければ幸いです。